レーシングカートのエンジン カートを始めるならどんなエンジンを選べばいい?

レーシングカートにもさまざまなエンジンがありますが、どんなエンジンを選べばいいのでしょうか?

これって、カートを始めたい!と思っている人にとっては意外と未知の世界的な。

実は、最初にどんなエンジンを買うか?というのは、どんなスタンスでレーシングカートを楽しみたいのか?によって変わってきます。

なぜなら、ローカルレースから全日本選手権まで、使用できるエンジンは各クラスごとに決まっているからです。

ただし全日本選手権のKFクラスに関してはエンジンメーカーも自由で改造も可となっています。

ですので、カートを始めていずれはレースにも出たい! という人の場合は、事前にどんなクラスがあるのか?どんなクラスに出るのかということをショップなどに相談してからエンジンを買わないとムダになってしまうことも、、、

カートのエンジンの種類

エンジンには2ストロークと4ストロークがありますが、カートでは現在でも2ストロークのエンジンが主流です。

ですので、レーシングカートは2ストロークエンジン、スポーツカートは4ストロークエンジンという認識でも、それほど間違ってはいないでしょう。

ここでは、レーシングカートのエンジンについてということで、特に断りがない場合は全部2ストロークエンジンです。

最初におすすめなのはYAMAHA KT100 シリーズ

KT100シリーズは100ccの2ストロークエンジンで、初心者から上級者まで多くのカーターが使用している最もポピュラーなエンジンです。

なぜポピュラーかというと、レースを開催しているサーキットなら、日本全国どこのサーキットでも必ずと言っていいほどシリーズ戦が組まれているからでしょう。
ちなみに発売は1976年だそうで、40年に渡りカート界に君臨しているエンジンでもあります。

なお、KT100には現在2種類のパッケージ?があります。

KT100SD

KT100のダイレクトエンジンです。

KT100SD

ダイレクトエンジンというのは、クラッチがないエンジン、つまりクランクとリアシャフトがチェーンを介して直結(ダイレクト)なわけです。始動方法は押し掛けになります。

押し掛けには多少のコツがいるので、コツさえ掴んでしまえば難しくは無いのですが、初心者にはちょっとキツイかもしれません。

ちなみに、クラッチがないのでカートを止めるとエンジンも停止します。ですので、コース上でスピン等をすると、再び走り出すにはコース上で押し掛けする必要があります。

 

KT100SEC

KT100SECこちらはKT100のクラッチ付き&セルスターター付きバージョン。それ以外の基本性能はKT100SDと同じです。

ポイントはなんといってもセル一発でらくらく始動できること。遠心クラッチが付いているのでカートが停車している状態でもエンジンは止まりません(止めるときはキルスイッチで)。
もちろん、スピンなどでエンストしてしまった時もスターターボタンを押すだけでOK。

ということで、こちらのほうが初心者にはおすすめのエンジンと言えます。 
 

ジュニアの場合は

ジュニアカーターの場合は、お子様の年齢によって多少変わってきますし、地域によっても多少変わってきます。ここでは関東地方を例に書いていきます。

Comer W60エンジン

comer_w60ジュニアカートの入門クラスとなる、コマー60クラスで使われているエンジンです。コマー60クラスは、だいたい小学校低学年〜4年生ぐらいまでの小学生が中心のクラス。

ジュニアの入門クラスとはいえ、毎回白熱したレースが行われています!

コマークラスのレース動画(カートオンライン)

 

YAMAHA KT100SEC

KT100SECYAMAHA CADET OPENクラスやJAFジュニア選手権のFP-JrクラスとFP-Jrカデットクラスなど使用されているエンジンです。
基本的には通常のKT100と同じですが、小径のリストリクターを使用して吸気制限を行うことでパワーをダウンしています。また、セルスターターとクラッチが装備されているのでエンジンスタートが簡単です。 

 

まとめ

カートの情報って以外と少なくて、「やってみたい」と思った時に、何を用意すればいいのか?がわかりにくいということも。

ということで、今回は特にレーシングカート初心者向きのエンジンと言うことで、上記のエンジンを紹介しました。

もちろん、今回紹介した以外にもいろいろなエンジンが存在しますが、それはまたの機会ということで。